【宮古島・来間】景観を感じる大人の極上ビーチを行く(長間浜)
この橋を渡れば、沖縄の大きな島の中でも喧騒の少ない宮古島と比べても、さらに静かな島に辿り着く
サトウキビ畑の合間に点々と佇む民間
そんな素朴な島のビーチを見に行くことにした。
名も無い道の奥へ
途中で道に迷った。
炎天下ということもあり人影は無い
あるのは容赦なく大地に降り注ぐサンビームに静かに堪えるサトウキビ畑と民家の瓦屋根だけだった
当てにならないカーナビを頼りに進んでみると
ある民間の玄関前に日に焼けた中年を少し過ぎた感じの女性が見えた
来間に来て初めての「人」である
不躾に門内に立ち入ることは憚られ、門前にて声をかけてみる
「こんにちは、お尋ねしたいのですが長間浜はどちらの方向に行けばよいですか?」
最初は村人の固有名詞をあげなながら細かく説明しているようであるが、我々が観光客であると合点すると、途中から気がついたのかシンプルで解りやすい説明に切り替えてくれた
説明された道の角を曲がると、目的のビーチに続くであろう『名も無い道』が真っすぐ延びていた・・・
そう、偶然に出会った「あの女性」が教えてくれた「その道の先」に何かがあると期待しながら進んでいくのだ
緑の奥の碧
この先に「目的の場所はあるのか?」そんな不安と期待を胸に先へ進むと、前方に看板を出して商売をやっていそうな一台の車が目に入る
手間には車が駐車できるスペースが4~5台分ありそうだったので車を止めて、その車へと進んでみる
屋台調に改造したこの車にいたのは、30代位の若い(私と比べて)青年であった
ビーチに訪れる人を相手に、冷たい飲み物の販売とパラソルのレンタルの商売をしているそうだ
話に聞くと、このビーチの海は潮の流れが早いため、海水浴にはあまり向いていないようだ
彼の商売の拠点である車を過ぎると
南国の緑に囲まれたビーチへの回廊が現れた
回廊の先に紺碧に光る海が見える
静かな場所、波の音だけ
緑の回廊を抜けると人気のないビーチが現れた
聞こえるのは風の音、その風に揺れる木々の音、そしてビーチを洗う波の音だけであった。
ただ、それだけを感じていればいい